院長の古畑です。
当院では、歯の神経の治療を行う際に、治療の間隔は概ね2、3週間開けさせていただいています。
歯の神経の治療を行うと、術後に1週間程度の間、治療によって一時的に炎症が起こることがあります。
治療の間隔が短いと、治療によって生じている炎症なのか、まだ治っていないために残っている炎症なのかが判断がしにくくなるため、
一定期間開けて症状の変化を観察させていただいています。
また、神経の治療が終わった後は、治療の器具を通すために開けていた穴が残っているため、
土台となる部分を作成して、その穴を塞いでいくのですが、
その際に用いる素材が、神経の治療で用いている薬剤と化学的に相性が良くありません。
1、2週間は開けないと土台になる樹脂が固まる反応を妨げてしまうため、
神経の治療後も2、3週間開けて土台作りを行っています。
(例外的に、特殊な歯面処理をおこなって短期的に土台を作ることもあります)
神経の治療は、歯の内部の治療ですから、治療前後で見た目は何も変わっていない、ということがままあるため、
治療の間隔が開くと「全然進んでいないのでは?」とご心配される気持ちもとてもよく分かりますが、
1回の治療の中で、できる限り適切に、かつ効率的に治療が進むよう取り組んでおります。
治療の間隔がやや長めに開くことについては、上記のような理由があってのことですので、
ご心配なさらずに治療にお付き合いいただけると幸いです。